日本GP決勝

今年はねー…鈴鹿に行きませんでしたよ!(涙)
そしたら可夢偉3位表彰台ってね。日本人ドライバーの最高位である3位表彰台獲得は史上3人目であり、2004年のアメリカGP(インディアナポリス)の佐藤琢磨以来8年振り、日本GPでの表彰台は1990年の鈴木亜久里以来22年振りの快挙です。いやーしかし良かった。今回ばかりはチームもドライバーも最高のパフォーマンスを発揮していました。ピット作業直後のクルーのガッツポーズは忘れられんです。ザウバーだってやればできるもんなんだなあ。今までボロボロにこきおろしてきたことを申し訳なく思います。今日でちょっと見直しました。

鬼門であったスタートは完璧だった。可夢偉はこのGPで死角なしとされるレッドブルの一人をパスし、完全に抑え切ったまま1コーナーへ入って行った。1コーナーの進入前で6番手争いをしていたのはIN側からバトン・アロンソ・ライコネン。バトンが一瞬アロンソに寄せた影響があるのか分からんが、スペースを奪われたライコネンは先行した位置にいるアロンソに右フロントタイヤを接触させ、アロンソは左リアをバーストさせ復帰できずそのままリタイア。次のターン2では、あのグロージャンがまたもクラッシュ(まるでテレビゲームでやるレベルのミスである!)を引き起こしてウェバーと自身を表彰台争いから脱落させた。3位以下の隊列はバトン、マッサ、ライコネン、ペレス、ハミルトンとなるが、この辺はもう何やってたか覚えがない。
14周目にバトン、15周目に可夢偉が1回目のピットイン。可夢偉はバトンの前に復帰するが、リカルドの後ろになりペースを上げられず、その間にプッシュしたマッサは18周目のピットストップを終え2位に順位を上げる。31周目に小林は2度目のピットを経るが、この辺はかなり難しい判断だったろう。ピット前には39秒台後半~40秒台にまでラップタイムが落ちることがあり、この辺りでピットに入れない選択肢はない。が、残り周回数とバトンとのタイム差を考えるとタイミング的にはこれがいっぱいいっぱいだったと思う。35周目にバトンがピットを済ませ、可夢偉の後方約4.5秒の位置に戻り、あとは可夢偉がコース上で凌ぎ切る他ないという状況になった。
始めの数周はジリジリと迫ってくるといった感じであったが、40周目以降バトンはペースを上げてくる。1周当たりコンマ2~5近くギャップを縮めてくるバトンに対して可夢偉も自己ベスト連発で対抗するも、44周目にはその差は2秒を切っていた。47周目以降は互いにさらにペースを上げ36秒台でラップを積み重ねる。観ている方としては「頼むからもうはやく終わってくれ」という心境である。52、53周目にはバトンは可夢偉の後方1秒以内にまで迫るが、最終的には順位を逆転させるだけの時間的余裕はなかった。可夢偉が3位、バトンが4位のポジションのままフィニッシュ。歓喜の瞬間である。

なんか、後ろがバトンで良かった的な話を某掲示板他で見かけるが、全くそんなことはない。可夢偉とバトンが後半36秒台と自己ベストを連発した最終スティントは文句なしに非常にレベルの高い争いだった。そもそも自己ベストラップを36秒台にまで乗せているのはベッテル、マッサ、可夢偉、バトン、シューマッハの5人だけである。FLを記録したベッテルの1:35.774は異次元であるので割愛する。MSCの36秒台は43周目の1:36.942のみであってほぼまぐれに近いと思われ、マッサは1:36.894をベストとし、48~50周目に46秒台を記録している。まーそんなわけで、可夢偉とバトンとの闘いは、ラップチャートを見るだけでもそれがお互いに全力を尽くしたものであることが一目瞭然なのである。
そもそもバトンは2004年の日本GPで、チームメイトであり尚且つ戦略の異なる(ピットが1回多い)佐藤琢磨を完全に抑え切って3位表彰台に立った冷徹な猛者である。コース上では母国GPのチームメイトにすら一片の情けを持たない彼が、ザウバーの可夢偉に手加減するはずがない。ただ、ウェバー、アロンソが健在であったら展開はまた変わっていただろう。マッサ、バトンはあの位置にはおれなかっただろうし、可夢偉が表彰台を懸けて争う相手も、またその順位も変わっていたかもしれない。まあ、もう終わったことなのですべて良しとする。

それにしても、ポディウムを獲得することがここまで難しいことなのかというのも良く分かるレースだった。マシン、ドライバー、クルー、戦略が、フリー走行を含めて決勝まで、週末を完璧な形でまとめあげないと此の場所にまでは辿り着けないんだという事実は、ほとんど衝撃的ですらある。
しかし、本当に良かった。可夢偉がこれまで腐らずにやってきたこと、その努力の成果が報われて本当に良かった。

| 未分類 | CM 0│ 2012. 10. 07(Sun) 22: 59 |

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