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何っっ度も言ってるが、こんなん練習にならないよなあ笑

みた映画(ネタバレしかしてないです)
・クレイマー、クレイマー
いまから30年くらい前のやつ。妻が突然家を出て行ってしまって、仕事一辺倒の夫(テッド)が息子であるビリーの面倒を見ないといけなくなったよって話(適当)。原題のKRAMER VS. KRAMERっちゅうところから離婚した夫妻の法廷での親権争いが大きなポイントとなってくるのですが、そこまでに至る父子の関係の築き合いが素晴らしいのです。ラストにつながるフレンチトーストの件は言うまでもないのでアレですけども、私的にはアイスクリームのくだりが大好きであります。
晩ご飯に手をつけずに冷凍庫からアイスを取り出してきた息子に対して、「絶対に食べちゃだめだぞ」「一口でも食べたら大変なことになるぞ」と何度も念を押す父親ですが、それを無視してアイスを食べてしまった息子に対して父親は激怒します。部屋に戻った息子は泣き続け、そのまま寝ついてしまったところへ父親がそっとやってきて、ママが出て行ってしまったわけやらなんやらを話す様子がもうとにかく泣ける。しかも先に謝るのは息子の方なんです。いくら映画の中だからと言って、ここまで「親子」であることは可能なのかってくらいいいシーンだと思います。
で、そのうち元妻であるジョアンナが姿を見せるわけですけども、学校の向かいの店で息子を見つめる姿がまた怪しげなわけでございます。どう考えても一悶着あるってことで息子の親権争いを法廷に持ち込むわけですが、ここでのジョアンナ役のメリル・ストリープもまた見事という他ないのです。はじめはテッドのことなどどうでもよく、息子を取り返したい一心の様子。彼女は離婚前の、夫としても父親としても最低なテッドしか知らないので当然であります。それが次第に、直接面と向かって話すわけでもなく、裁判でのやり取りを通じてテッドが変わったことを理解するのです(原告に対する質問の時にテッドとジョアンナが目を合わせたときなんてもう…!)。そして、法廷での発言、表情、心情どれをとってもジョアンナもまた、テッドと同様に親であるのに十二分に相応しい女性であることが解るのです。
公判では互いの弁護人が血も涙もない徹底的な質問を両者(+証人)に浴びせかけながらも、その返答の端々からお互いの心情を理解するふたり。ビリーを出廷させるという奥の手はあったものの、流石にそんな修羅場に息子を晒すわけには行くまいとテッドは結局親権を獲得することを断念します。
別れの朝、テッドとビリーはフレンチトーストを作ります。2人が過ごしてきた時間を凝縮する名場面でございます。そして階下まで来たジョアンナの元へテッドが赴き、そこでジョアンナはビリーを引き取ることを諦める旨を告げるのですが、ビリーへの深い愛情ゆえにそう決心したのだということが切ないほど伝わってくるシーンなのでございます。

自分の感想がしょうもない羅列で終わってしまうのが悲しいところですが、とにかく素晴らしい作品です。ダスティン・ホフマン並びにメリル・ストリープが随一の役者であることがよく分かる作品でもあります。子役もまた自然かつ素朴な感じでリアリティがあっていい。
また個人的に評価(って何様じゃ!)するところはジョアンナの描き方であります。彼女の「あのままでいたら誰かを傷つけてしまいそうだった」、「私は常に誰かの母であり、妻であり、娘であった」などなどの言葉は、家族の幸せをと思って仕事のみに邁進できたテッド(彼女のおかげであり、結局それが崩壊へつながってしまうのだが)と対照的に抑圧された状況に置かれていた彼女を見事に示しています。彼女が去った後テッドは職を失う憂き目に遭い、さらに彼女は再就職したテッドよりもより多くの収入を得る地位につけていたのです。「壊れてしまったものは元に戻らない」とテッドは言いましたが、耐え、自分を傷つけ、一度は心が壊れてしまうほどの状態に追い詰められて家を出た彼女は、人間のもろさと強さを体現しておるのです(これが素直に表現可能だったのはメリル・ストリープがとんでもない役者だったからだと思う)。
とにかく話の流れが凄まじく良い。これ以上はないと言いきれるほど俳優陣が素晴らしい。僕の人生のうちでベスト10に入る映画であります。他の9本はこれから考える所存でございます。

| 絵の練習 | CM 0│ 2015. 02. 15(Sun) 23: 30 |

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