FFT 獅子戦争

PSP版FFT獅子戦争をゲームアーカイブスで購入し、PSvitaでプレイ。クリアまでに40時間くらいかかった(!)
初プレイは友達から借りたPS版の無印FFTで、今から15年くらい前ですかねえ。あのときはラストに続く連戦の途中のステージ(失われた聖域)を越せずに投げてしまいましたが、今回はクリアしましたよ。そりゃ40時間もかかってますから…

・そんなわけで以下感想文
移植なのでゲーム内容は無印とほぼ変わっていません。新キャラ(ルッソ、バルフレア)、追加ストーリー、新ジョブ、新規ムービー、通信プレイなど追加要素はありますが、ムービーと、アグリアスとオヴェリアとの再会シーンの追加以外は本筋とほとんど関係ないものでしょう(FFTが評価されるのはストーリーにあると思うので)。
新キャラは折角なので使いましたが、実際居なくても全く問題はありません。新ジョブと通信に関しては一切手をつけなかったので評価不可。

移植のクオリティとしては確実に平均未満でしょう。決定的なのはキャラの行動時の処理落ちです。通常攻撃するだけで動作がスローモーションになります。演出の長い魔法なんかはもっと悲惨になります。許せる人もいるでしょうが、私的にはテンポの悪さが気になってゲームに集中できません。なんだかな~と思いつつゲーム画面を眺めておるわけで、よくこれでゴーサインが出たなと。

で、個人的に不満なのがエンディングです。いや、これは内容が悪いというわけではなく、なんでここをムービーにしないんですか?と言いたくなるのです。オーランの墓参りシーン、ディリータとオヴェリアの最期の場面なんか、あれこそムービーにするのにもってこいじゃあないですか。新規キャラの登場シーンですらムービーなのに、最も肝心な部分でそれが出来ていないとは。結構あのアニメ的な絵がスムーズに動くムービーは新鮮な感じがして好きだったので尚更です。
こう言いたくなるのは、移植の質が低いんだからせめてこれくらいはやって欲しかった…という面もあるのです。


・しすてむ
FFTが評価される要素として、ストーリーと双璧をなすものがバトル・育成周りのシステムなのですが省略。


・プレイ私見
基本的に序盤に難しいステージが多いと思われます。ただ大前提として、「同じマップを何度も繰り返してレベル上げできる」、「ストーリー中のステージでは基本的に敵のレベルはこちらのレベルとは関係ない」ため、強化すればするほどストーリーを進めるのは簡単になります(ドーターのスラム街で一人クリスタル化したのは内緒)。

ユニット育成に中毒性があるのは確かなのですが、クリアだけを普通に目指すなら半分くらいのジョブはいらないのではないでしょうか。個人的に魔道士系(というかチャージが必要なヤツ全般)がまともに運用できずにほぼ手をつけなかったのであります。無念。

ゲームバランスを崩す大人物は、公式チートキャラ・オルランドゥ(シド)様です。加入は終盤ですが、ステータス・アビリティ・初期装備が破格の性能で、彼一人突っ込ませるだけで敵の軍勢が半壊する無双ぶりなのであります。
最終的なメインPTはラムザ、シド、アグリアス、メリアドール、バルフレア。シドが取りこぼした敵を掃除するのが他4人の主な役目。見も蓋も無いことを言うと、真ん中3人は凄絶な剣技を持っているので固有ジョブとアイテム士のアビリティだけで何とかなりそう…。
一応彼らにつけてたアビは「メンテナンス」「装備武器ガード」「move+2」「見切る」「白刃取り」「攻撃力UP」「竜の魂」あたりのどれかだったと思われます。見事な脳筋ぶりですが、実際これ全部覚えてたのはラムザとアグリアスだけでしたが。


・ユニットの育て方(もっとマシな方法あるだろ的な)
留意点…行動によってユニットが獲得したJpの25%が、一緒に出撃中の他のユニットにも配分される。得られるのは、行動したユニットが就いているジョブのJp。
・「取得JpUP」をつける。汎用ユニットは見習い戦士の「ためる」、固有ユニットで「ためる」がない場合はシーフの「ギル盗り」を使えるようにする。
・ナイトを一人用意する。「スピードブレイク」、「パワーブレイク」、できれば弓使いの「精神統一」があるとよい。「取得~」が付けられないが、命中率が多少は上昇するはず…。
・事故防止のため蘇生・回復できるユニットを一人は用意しておく。モンクでもいいが、高低差があると救えるものも救えないため位置取りに注意。
・マンダリア平原あたりでゴブリンを一体残して囲んで、ナイトの戦技で弱体化させつつ「ためる」、「ギル盗り」を行う。後者はカウンターを喰らうので、痛い場合は充分弱体化させてから。残す敵はできればアビリティ・装備の貧弱な敵人間ユニットの方が望ましいかも。タックルで移動させられないような位置取りを心掛ける。
・ラムザの「エール」でspeedを上げると盗めるギルの額が増える。早く成長させたいキャラに行えば一石二鳥だが、演出が少々長い。

投石のし合い、味方同士で殴り合ってポーションやチャクラで回復というのもあるが、陣容が整えば上記の方がまだいいはず。


・総括
ストーリーが評価されているとは言ったが、後半の主人公の戦う第一の理由が「妹を返せ!」なのが作品の軸と合っていない様に思う。政界の権謀術数や教会の陰謀、聖石、ルカヴィ(、ついでに二人の兄の死)…そういったものがラムザが行動する理由にとって二義的なモノに過ぎなく感じられてしまうのである(後半で妹が世界を揺るがすキーパーソンであることが明かされるのだが、おそらくそれも大した問題ではなさそう)。
んでFFTの最大の問題点は、味方ユニットのイベントのなさ。ゲスト扱いのうちはいいが、味方陣営になった途端に基本一言もしゃべらなくなる。重要な一戦や最終戦でも発言の機会がないのはRPGとしてどうなのか。アグリアス様をもっとストーリーに関与させよ。
ただ、セリフに関して、アルガスの「家畜に神はいないッ!」、アグリアスの「今さら疑うものか!私はお前を信じる!!」などにはじまり、加えて戦闘中にラムザと敵キャラが交わす言葉の中などには印象に残る台詞が多々ある。FFTを魅力あるものにしている要因の一つであろう。

中でも屈指のセリフがある。

占星術士オーラン
「お別れだ、ラムザ。
死ぬなよ。


少し歩いて振り向きざま、

「ラムザ、
きみは独りじゃない!

「きみには仲間がいる!
命を賭して戦ってくれる仲間がいる!

「僕もその仲間の一人だッ!


という台詞がある。もうね、このシーンは本当に鳥肌が立った。この言葉が素晴らしいのは、ラムザを励ますだけでなく、彼の陣営に付く味方汎用ユニットにまで言及している点である。ストーリー上全く言及されない味方ユニットの奮闘ぶりがゲーム内で認められたこと、そしてそれに報わんとする者が孤立無援のはずのラムザ陣営の外にもいるのだということをプレイヤーにも実感させた点で、FFTにおける屈指の名ゼリフだと認定させていただく。(ちなみに味方ユニットの存在を示唆するセリフは他にベリアスの「仲間を呼んだか…」がある。まだ他にあるとは思うのだが覚えがない。)
この発言が最後まで操作可能にならないキャラによってなされたこと、実は彼がこの物語を語る上で最重要の人物であったことが後に判明することは、このセリフの重みを増している。これを計算ずくでやったのだから大したものである。

とにかくFFTは、ところどころの演出は光るがストーリー、システムともに名作とまではいえない作品だと思う。僕はタクティクスオウガ(TO)をやったことがないのだが、昔っからFFTはTOのパクリ、TOのがストーリー素晴らしいと散々吹き込まれてきたおかげでこう言いたくなってしまうのかもしれない(どーゆーこっちゃ)。でもやってみると今でもオモシロイ。ただやるならば無印版アーカイブスの方をおすすめしたくなるのだが…。

| ゲーム | CM 0│ 2015. 10. 09(Fri) 02: 46 |

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