2016 WEC 第3戦 ル・マン24時間レース

今さらですが、先月18日22時(日本時間)にWEC第3戦ル・マン24時間レースがありました。文字通りゴールは翌19日の22時、激戦の末に衝撃的なラストが待っていました。

スパとシルバーストンのハイライトを見た限りでは、トヨタはポルシェ・アウディにペース的には対抗できそうであるが信頼性が皆無な雰囲気だったので、全く期待をしていませんでした。ただ昨年のあまりのヒドい出来と比較すると、充分見るに堪える状態でありましたけども。

放送はJ SPORTSで、スタートとゴールのそれぞれ6時間ずつと夜明けの時間帯の2時間を生放送。オンデマンドなら全部見れたのかもしれないが、4チャンネルあるんだから24時間生放送してくれよと思ったり。

スタートから4時間くらい見てから「トヨタがんばっとるやん」と思いつつ寝て、「まだ走っとるかな~」と思いつつ起きて昼の放送(夜明けの時間帯)を見ました。そしてゴールまでの6時間の放送を見たわけですが、本当に衝撃的で、他に形容しようがない結末でありました。

レース終了まで残り6分を迎えたとき、トップを快走していたはずのトヨタ5号車が突如としてパワーダウン、無線からドライバーであった中嶋一貴の‘I have no power! I have no power!’という悲痛な叫びが響き渡ります。スピードは最高200km/hで頭打ちとなり、1分以上あった2位ポルシェ2号車とのタイム差は見る見るうちに縮まりました。

残り3分、ホームストレートで、フィニッシュラインを数メートル越えたところでトヨタ5号車は力なくストップ、その脇をポルシェ2号車が駆け抜けていきます。おそらく誰も予想し得なかったであろうファイナルラップです。暫くして5号車は回復しましたが、最終周を規定時間内に走り切ることができずに失格。結果は耐久王者のポルシェ2号車が大逆転の総合優勝、続いてトヨタ6号車が2位、アウディ8号車が3位となり表彰台に立ちました。


僕は別にトヨタの熱心なファンでも何でもなかったのですが、5号車(ついでに6号車)の躍動と最後のあの瞬間を見て、さすがに茫然自失となりました。失意というか落胆というか、ポルシェ2号車に抜かれるシーンも含めて何とも言い難い心境でありました。何の関係も無い僕のような人間ですらショックだったのに、これに直面したドライバー、スタッフ、エンジニアの方々はどれほどのことかと思います。

今年のレースは中盤くらいからポルシェ2号車とトヨタ5,6号車の3台による優勝争いの様相を呈していました(というか、放送がない時間帯は何が起きていたのやら)。
ポルシェは1号車が前半に脱落し、2号車だけで勝利を目指す必要がありました。トヨタに対し燃費で劣るはずが常に同一周回内でプレッシャーを与え続け、果ては猛追する6号車を自滅させその牙城を崩します。最終スティントを迎えても2号車は5号車に対して常に後方30秒辺りに位置し、一度のミスで逆転可能なポジションにい続けますが、残り3周ほどで無理が祟りスローパンクチャーが発生、タイヤ交換を余儀なくされます。そこからあの劇的な最後を迎えるのです。
一時はワンツー体制に近しい状態を築きかけたトヨタですが、5号車は最後の最後にマシントラブルに泣き、6号車は接触とミスから応急修理が必要となり優勝争いから脱落、遂に5号車のバックアップ役を果たせませんでした。
アウディは…よくわからない笑。が、3位おめでとうございます。

最後まで諦めずに栄光を掴んだポルシェ、最後まで走り切れずに涙を飲んだトヨタ、トラブルの原因は分かれど、両者の違いがどこにあったのかはよく判りません。当然ながらこの勝利は決して棚ボタではないし、かといってこの敗北は決して必然でもないと思うのです。ただ勝負の非情さというか、無常さというか、そういうものを十二分に実感させられたレースでした。今まで見てきたものの中で最も印象に残ったレースであり、一生涯忘れ得ないであろうと思います。

| 未分類 | CM 0│ 2016. 07. 03(Sun) 23: 02 |

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