最近見た映画とか2

ネタバレがあるような、ないような。


・インサイド ヘッド
まー号泣ですよ。ただし娯楽には向いておらず、エンターテイメントとしては褒められたものではない。後半までとにかくもどかしさや痛々しさ、下手をすればイライラするような感覚まで抱かされる内容である。ただもう、終盤からは涙が止まらんかった。声を上げて泣きそうだった。
極めて適当なことを言ってしまうと、この映画の大半は主人公ライリーの感情の移り変わりとその発現(行動)を、我々が感情ではなく理性を基にして観察している、という状況にある。けれどもライリーの頭の中の5つの感情は、あたかもライリーとは別の人格が勝手気ままに振る舞っている(≒感情の暴走)ようで、どんどんと望ましくない方向へ物事が進んでいってしまう。理性的立場からすると「なんでそうなるのッ」と言いたくなるようなもどかしさが胸に湧き起こるのだ。
でもって、それが映画の終わりに向かって腑に落ちるように解消されていく。内容について言葉足らずも甚だしいが、説明できないモノは仕方がない。ただ、様々な経験の蓄積が、絶え間ない人格の形成や感情の制御(抑制ではない!)の仕方、理性の発達に繋がっていくこと、それらが不可分でありながら常に合理的に統一されているわけではなさそうだということ、そういったことを絶妙なタッチで示唆している映画だなと思う。哲学的ですねと言われれば、そうですねと答えざるを得ないんだけど、哲学という言葉で片付けるにはあまりに愛情に溢れた映画なのだ。
ライリーの感情の喪失や心の変化、成長を通してこの作品からは、キャッチコピーの通り「この物語はこれまでの、これからの、あなたの人生の物語でもあるんだよ(改竄有り)」ということがしみじみと伝わってくる。冒頭の「11歳の女の子に一体なんの問題があると言うの?」というようなフレーズは、言い換えれば「老若男女、どんな人間にも問題はあるもんだ」ということだ。哲学的な要素を含みながら押し付けがましくなく、愛を以って今を生きる人の様々な想いを受け入れてくれる、肯定してくれるような懐の深さがこの作品にはある。なんとなく、この映画は常日頃から上手く行かないもどかしさや漠然とした不安を抱えている人にほど、琴線に触れるところがあるのではないかなあと思ったり。

・LEGO ムービー
すべては最高です。建物や車などの人工物だけではなく、視界一面の砂漠やうねる海面、爆発などありとあらゆるものがレゴブロックで表現されている。これだけで鳥肌モノである。ストーリーもレゴらしさを踏まえた素晴らしいものであるし、パロディ要素も遊び心満載で誰にでもお薦めできる作品。なお地味に感動だったのはスタッフロールの背景のレゴだったりする。

・マッドマックス 怒りのデス・ロード
理屈じゃない映画。めちゃめちゃ人を選ぶ作品だと思う。正直僕は好きじゃないのだが、「これ以上ない最高傑作だ!」と感じる気持ちも分からないでもない。狂気と迫力に満ちていながら意外と(失礼)みんな理性的な部分があって、悪が絶対悪じゃない曖昧さがあって、最初から最後までぶっ飛んでるのに妙にリアルな世界観がある。おそらく事実として、地球上のどこかでこれと似たような状況があるのだろうなと思うと痛ましい気分になる。

・スチームボーイ
映像美がウリだが、他に特筆すべきものはない。

・アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
覚えがない。ヴィジョンが出た時はちょっと興奮したかも。

・グリース
青春ミュージカル映画。40年近く前の作品だが結構聴き心地のいい歌が多く、ストーリーやダンスなんかの古臭さに味わいを感じられるのならば楽しめるだろう。オリビア・ニュートン=ジョンがかわいい。

・タップス
若かりしトムクルーズとショーンペンを拝見できる映画。

・荒野の決闘
西部劇の傑作。原題は『My Darling Clementine』、“いとしのクレメンタイン”。説明不要、というか見ないと分からんあの風情、空気感の描き出し方が素晴らしい。

・ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!
ウサギの造形が不気味すぎる。いや、人間もだろと言われればその通りだが。そして、そーゆーのを全部挽回してしまうグルミットの圧倒的かわいさ。ストーリーは中々良かったが、特筆すべきはやはりアクションシーンだろう。犬と犬との対決は色々と工夫が凝らされていて見ものである。

・ホビット 決戦のゆくえ
3作見るのに1年くらい掛けたんじゃなかろうか。突っ込み所満載で某主要キャラクターに感情移入できないのが致命的である。ただ、冒険を終えてビルボがホビット庄への帰途についてからは自然と涙があふれてくる感動がある。ついでにスタッフロールが冒険の終わりの余韻を残す感じがしていてステキ。

・ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
安定のおもしろさ。ただ個人的に気になったのは、敵方のメンバーは元スパイばかりのはずなのに普通に雑魚いところ。構成員相手に毎回互角だったり頭を使わなきゃ倒せなかったりでは爽快感は得られないか。

・ターミネーター:新起動/ジェニシス
シュワちゃんをみるためだけの映画。

| 雑記 | CM 0│ 2016. 07. 22(Fri) 01: 40 |

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